外壁塗装が経年劣化する原因とは?外壁状態をチェックするためのポイントも合わせてご紹介!
時間が経過するにつれて、建物は少しずつ劣化していきます。
経年劣化の症状の大まかな流れと対策をご紹介します
外壁塗装が経年劣化する流れとその対策
➀外壁塗装すぐ
艶があり綺麗な状態
⇒もちろん、何もする必要がないです。
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➁表面の艶がなくなる
艶があるタイプの塗料を塗った外壁は劣化によって、
少しずつ艶がなくなってきます。
⇒この状態で外壁塗装を行うと、外壁と建物が劣化の影響を受けることがほとんどありません。
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➂大気汚染による汚れ
大気汚染によりゴミやホコリ等が外壁に付着します。
それが、外壁表面の塗膜を侵してしまう原因になります。
⇒外壁をキレイに洗浄した後、塗装を行うと機能が復活します。
↓ ↓ ↓
⓸チョーキング
外壁の表面の初期の劣化状態です。
⇒表面の細かい粉をすべて落とし、再塗装をしないと劣化が進みます。
↓ ↓ ↓
⓹シーリングの劣化
建材と建材の間にあるゴムの部分が劣化して剥がれたり、割れたりしている状態です。
その場所から雨が入り込む可能性があるので、注意が必要です。
⇒古いシーリング材を撤去して、新たにシーリング材を再施工します。
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⓺外壁材のひび割れ(クラック)
ひび割れの程度にもよりますが、少し厚めの紙が入る幅になると
建物に影響を与えている可能性が高いです。
⇒ひび割れ部分をシーリング材で埋めてから、仕上げを行ったりします。
症状別の経年劣化の原因
◆➁表面の艶がなくなる◆
●雨風●
外壁表面は、酸性雨にさらされ続けるとどんどんダメージが
蓄積されます。
酸性雨が塗料自体を分解させてしまうので、防水効果も
なくなってしまいます。
その防水効果がなくなった外壁に風の影響も合わさり、
より劣化が激しくなってしまいます。
特に台風などの強風などがあたると劣化速度を
早めてしまう原因になります。
●紫外線●
紫外線には色の分子を分解する作用があるので、日向の部分は特に色褪せなどの劣化が現れやすいです。
◆➂大気汚染による汚れ◆
●カビやコケの繁殖●
経年劣化の症状でもありますが、陽の当たらない家の陰や
北側で多く見られます。
湿気や結露が多い場所でも発生しやすいです。
長期間付着していると、表面の水をはじく性能が発揮できなくなり、
どんどん繁殖します。
●ススのような黒い汚れやホコリ●
水まわりや排気筒、車の排気ガスが当たる場所は、
ススのような黒い汚れが外壁に付着しやすいものです。
ある程度は、雨で流れ落ちますが、雨が当たりにくい場所は掃除が必要です。
●雨水による水あか●
雨水がよく伝う部分に集中してあらわれる場合が多いです。
外壁の汚れが雨水に溶け込みながら外壁を伝っていく場合は、
水あかだけではなく、その汚れも付着する場合があります。
◆⓸チョーキング現象◆
外壁を触った時に、手に白い粉のようなものが付く現象のことを
いいます。
これは外壁が様々な影響を受け、表面にある塗膜が劣化し、
塗料の中に含まれている顔料が粉状になっている状態のことです。
塗膜がきちんと機能せず、防水性が悪くなったり、
壁の保護機能がなくなっている証拠です。
チョーキング現象が現れたら、塗装を検討する良い時期です。
このまま放置しておくと、雨漏りの原因にもなり得るので早めの対策が必要です。
◆⓹シーリングの劣化◆
こちらは「外壁編:外壁塗装とは?」にある
「シーリング(コーキング)とは?」をご参照ください。
◆⓺外壁材のひび割れ(クラック)◆
【方向】
●横方向●
雨の流れをせき止めてしまうので、
内部に雨水が染み込みやすくなり、
下地を腐食させる場合もあります。
染み込んだ雨水が乾燥する時に膨張し、
クラックを拡げる可能性があります。
●縦方向●
横方向に比べると内部までは
入り込みにくくなります。
ですが窓の下に発生したクラックは、
窓が受けた雨水が流れ込みやすくなるので注意が必要です。
【種類】
●ヘアークラック●
髪の毛のように細いため
(目安は約0.3ミリ)こう呼ばれています。
外壁の表面の塗料が経年劣化で硬化し、
ひび割れを起こしている状態です。
放置すると徐々に水分が入り込み、
建物内部に損害を与える可能性もあります。
●乾燥クラック●
外壁材(モルタルなど)が乾燥する過程で
起きる収縮が原因で、できるクラックです。
放置すると隙間からダメージを受ける
可能性があります。
●縁切れクラック●
外壁材(モルタルなど)を使用する時は、
一度に一面を仕上げるのが基本ですが、
途中で作業を中止したり、
部分的にやり直したりすると境目ができ、
それが劣化してひび割れ、縁切れクラックとなります。
●構造クラック●(要注意のクラックです!)
建物の構造的な欠陥や地震の揺れ・地盤沈下などが原因で、建物の壁や基礎部分に生じるひび割れの一種です。
放置すると基礎部分の強度が低下、雨漏りや腐食、外壁がごっそりと剥がれてしまうこともあるので、早急な修繕が必要です。
経年劣化以外の症状
●油汚れ●
換気扇の吹き出し口から出る油が原因です。
油汚れはとてもがんこなので、定期的に清掃することをお勧めします。
●外壁塗装の膨れやはがれ●
塗膜がプクッと膨れたり、剥がれたりしている場合は、
外的刺激から外壁を守ることができない状態です。
範囲がどんどん広がっていき、簡単に雨水が内部に
入ってきて、近いうちに雨漏りが始まる可能性が高いです。
経年劣化が原因の場合もありますが、「内部の水分が
急激な温度上昇で水蒸気に変わり塗膜を内側から押し上げた事・
元々塗料が付きにくい壁・施工不良」だったりと
色々な原因が考えられます。
中には、原因不明のものもあります。
⇒早急に専門業者をよび、不具合部分を綺麗にはがし塗装しなおすことです。
◆外壁状態をチェックする為のポイントは?◆
●天気の良い日にチェック
太陽が当たらずに暗い場所もあるので、
できるだけ周りが明るい状態で行うと、
きちんと外壁状態をチェックすることができます。
●クラックは窓やフードまわり等を特にチェック
●カビやコケは塀や木の影の部分を特にチェック
(特に北側や風通しの少ない場所に多いです)
これを注意しながら、2~3か月に1回は建物をチェックしてみてください。
クラックやひどい汚れを発見した際は、すぐに対応して頂くと、
ご自宅への影響も最小限にとどめられ、費用面でも少なく済むことが多いです。
◆外壁の汚れの落とし方◆
外壁状態をチェックした後は、できる範囲で汚れを落としてみるのもお勧めです。
●簡単な汚れには・・・●
柔らかめのスポンジに水を含ませて
優しく外壁をこすってください。
●少し頑固な油汚れには・・・●
食器用洗剤(中性洗剤など)を使うのが◎
外壁専門の中性洗剤も販売されているので、
それを使うのもお勧めです。
洗剤をお湯に溶かして汚れに吹き付け、
スポンジで軽くこすりながら汚れを落としてみてください。
※スポンジでこする場合は、外壁を傷つけないように優しくこすってください。
●楽をしたい方には・・・●
高圧洗浄機がおススメです。
水圧やホースの長さ、付属品の数の違いで
価格が変わってきますが、
安いものでは、だいたい1万円前後からあります。
外壁以外にも自動車・自転車・網戸・お風呂など、
色々な所に使えるので便利です。
高圧洗浄機の中身は水なので、色んな外壁に対応可能です。
強い水の力で汚れを弾き飛ばすため、汚れの種類に関わらず
ある程度の汚れは、きれいに落とすことができます。
※注意※
高圧ゆえにシーリング材を削ってしまったり、
通気口に水が入り建物内に湿気がこもって構造材などを痛めてしまう可能性があります。
そうなると補修工事のお金の方が高くなるのでご注意ください。
水圧調整ができるものは、弱めで試してから、あくまで自己責任で使用してください。
また、作業する時は水が跳ね返るので、レインスーツにゴーグルなど対策をした服装で臨んでください。
●時間がない方・自分で落ちない汚れがある時は・・・●
専門業者にお任せを。
水による
高圧洗浄の相場は、¥200~300/㎡ぐらいが目安です。
※ポイント※
専門業者には、高圧洗浄以外に『バイオ高圧洗浄』という方法があります。
バイオ洗浄液で汚れを浮き上がらせた後に、高圧洗浄で洗い流す方法です。
相場は¥250~500/㎡ぐらいが目安です。
専門業者に頼むと自分で洗浄するよりも料金がかかりますが、
その分、安全で徹底的に洗浄をしてくれます。
セルフと専門業者を上手に使い分けて、きれいな外壁を保ちましょう。
まとめ
外壁塗装が経年劣化する原因とその対策についてご紹介しましたが、いかがでしたか。外壁の状態をこまめにチェックし、掃除や塗り替えなどのメンテナンスを行うことが大切です。
汚れが蓄積すればするほど、落としにくくなるので
定期的に掃除をすることをお勧めします。
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